さて、今回は
「Microsoft Surface Pro X」
のレビューとなります。
本製品のポイントは
☑4G LTE搭載
☑13インチ(2880x1920)高解像度タッチ液晶
☑774gと軽量
といったところです。
ただ、普通のWindows 10ではなく、ARM用Windows 10を搭載しているところ。
動作するのは、
ARM向けアプリケーション
32bit用Windows向けアプリケーション
であり、
64bit用Windows向けアプリケーション
は動作しません。
目次
スペック
まずスペックを確認します。
CPU | Microsoft SQ1 |
メモリ | 8GB または 16GB (LPDDR4x) RAM |
グラフィックス | Microsoft SQ1 Adreno 685 GPU |
記憶装置 | 128、256、または512GB SSD |
ディスプレイ | スクリーン: 13 インチ PixelSense™ ディスプレイ 解像度: 2880x1920 (267 PPI) タッチ: 10 点マルチタッチ |
バッテリー | 最大 13 時間 |
重量 | 774g(キーボードを除く) |
外観:Microsoft Surface Pro X
続いて、外観について確認します。
本体外観および添付品

Microsoft Surface Pro X:本体と添付品
ACアダプターと本体です。
本体背面

左側:Microsoft Surface Pro 6
右側:Microsoft Surface Pro X
本体背面をMicrosoft Surface Pro 6と比較してみました。
見る限りサイズ的には大きな違いはありません。
Microsoft Surface Pro Xは黒を基調としており少し指紋の跡がきになるところ。
本体右側

Microsoft Surface Pro X:本体右側
本体右側です。電源接続を行う端子は共通ですが、USB端子やディスプレイポートは「Microsoft Surface Pro X」にはありません。
なお、充電用端子は他の「Microsoft Surface Pro」と共通のため流用できます。
本体左側

Microsoft Surface Pro X:本体左側
本体左側です。
「Microsoft Surface Pro X」の左側には、USB Type-Cが2つあります。
※手元にType-Cの対応した機器がないのでテストできないが残念です。
キーボードとスライドパッド
今回はオプションの「Slim Pen付Signature キーボード」もセットで試す機会がありましたのでそちらを確認します。
キーボードとスライドパッド

Microsoft Surface Pro X:キーボード
こちらのキーボードはペンが収納できること。
通常の「Microsoft Surface Pro」にはなく設置場所に困っていたのですが、これはモバイル向けイラストが描けるタブレットを探している人にも良い選択肢になりそうです。
※難点は最後で記載。
スライドパッドは、問題ありません。
純正オプションのマウスはBluetoothで接続できるのでこちらを利用ても良いでしょう。
各種ベンチマーク
ARM向けWindows 10のため、一般的なベンチマークが利用できませんでした。
その中でも確認できたベンチマーク結果を紹介。
DQ10ベンチマーク結果

Microsoft Surface Pro X:DQ10標準品質
グラフィック性能は高くありません。
intel内蔵グラフィックスと同等と考えて問題ないでしょう。
Octane 2.0 ベンチマーク結果

Microsoft Surface Pro X:Octane 2.0
これを見る限り、思ったより性能は低い結果となりました。
CrystalDiskMark結果

Microsoft Surface Pro X:crystalDiskMark
SATA接続のSSDより高性能です。
ただ、本来も少し高い値がでて良いはずなのですが。
最後に
ARM向けWindows 10のためアプリケーションに制限があります。
今回動作を確認したソフトウェアとして、
・クリップスタジオペイント
・Adobe Photoshop 2018(32bit)
の動作確認ができました。

Microsoft Surface Pro X:クリップスタジオペイント EX

Microsoft Surface Pro X:Adobe Photoshop 2018(32Bit)
Adobe Photoshopは動作しますが、負荷の高いブラシなどを使うとワンテンポ遅れているシーンが見受けられました。
とはいえ、スリムペンでのイラストは快適です。
ただ、もう少し性能が高いと良いのですが。
利用できるアプリケーションが限定されるため、用途が限定的になってしまいます。
万人にお勧めできるタブレットPCではありませんが、用途を限定すれば問題ない製品ですね。