コラム

Chrome が起動後すぐフリーズする問題を解決した話(Microsoft アカウント同期が原因だった)

■ はじめに

ある日突然、Windows 11 上で **Google Chrome が起動後数秒でフリーズする**という問題に遭遇しました。
再インストールしても、プロファイルを削除しても、GPU を無効化しても改善せず。
Edge は動くのに Chrome だけ固まるという不可解な状況。

最終的には **Microsoft アカウント同期が原因で、ローカルのプロファイル(NTUSER.DAT)が破損していた**ことが判明し、復旧に成功しました。

この記事では、発生した症状から原因特定、そして最終的な復旧方法までをまとめます。



■ 発生した症状

- Chrome を起動すると数秒で「応答なし」になる
- 再インストールしても改善しない
- User Data を削除しても改善しない
- Edge は正常に動作
- 別の Windows ユーザーでは Chrome が正常に動作
- **Microsoft アカウントで Windows にログインしたときだけ再現**

この最後のポイントが、原因特定の大きなヒントになりました。

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■ 試したこと(すべて効果なし)

  • ● Chrome のプロファイル削除
  • `%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data` をリネーム → 改善せず

  • ● Local State の削除
  • `Local State` を削除 → 改善せず

  • ● Google フォルダの完全削除
  • `%LOCALAPPDATA%\Google` / `%APPDATA%\Google` → 改善せず

  • ● AppContainer の確認
  • `CheckNetIsolation` → Chrome の SID は存在せず

  • ● Chrome 関連レジストリの削除
  • HKCU の Google/Chrome 関連キーをすべて削除 → 改善せず

  • ● 新規ユーザーでの動作確認
  • ローカルアカウント → Chrome 正常
    Google アカウント同期 → Chrome 正常
    **Microsoft アカウントに切り替えた瞬間 → Chrome フリーズ再発**

    ここで「クラウド側ではなく、この PC の Microsoft アカウント用プロファイルが壊れている」と確信。

    ■ 原因:

    ## **Microsoft アカウント用のローカルプロファイル(NTUSER.DAT)が破損していた**

    Windows は Microsoft アカウントでログインすると、
    ローカルに **専用のユーザープロファイル(NTUSER.DAT)** を生成します。

    このファイルが破損すると:

    - ローカルアカウントでは正常
    - Microsoft アカウントに切り替えた瞬間だけ異常
    - Chrome の起動直後に読み込まれ、フリーズを引き起こす

    という現象が起きます。

    今回の症状はまさにこれでした。

    ■ 最終的に有効だった復旧方法

    ## ✔ Microsoft アカウント用プロファイルを“強制的に再生成”する

    実際に行った手順は以下の通りです。

    ---

    ## ① `C:\Users\<ユーザー名>` をリネーム
    例:
    ```
    C:\Users\username → C:\Users\username_old
    ```

    ## ② 同名の空フォルダを作成
    ```
    C:\Users\username
    ```

    ## ③ 旧フォルダから `NTUSER.DAT`(user.dat)だけコピー
    ```
    C:\Users\username_old\NTUSER.DAT → C:\Users\username\
    ```

    ## ④ Windows にログイン
    不足しているプロファイル構造を Windows が自動再生成する。

    ## ⑤ 元のフォルダ構成に戻す
    必要なデータを戻し、プロファイルを正常化。

    ---

    ■ 結果:Chrome が完全復旧

    この操作により、破損していた Microsoft アカウント用のレジストリハイブが再生成され、
    Chrome が正常に動作するようになりました。

    ---

    ■ なぜこの方法で直ったのか

    - NTUSER.DAT はユーザーごとのレジストリ本体
    - Microsoft アカウント用の NTUSER.DAT が破損していた
    - ローカルアカウントでは別の NTUSER.DAT を使うため正常
    - Microsoft アカウントに切り替えた瞬間に破損した NTUSER.DAT が読み込まれる
    - Chrome が依存するレジストリキーが壊れておりフリーズしていた
    - プロファイルフォルダを再生成させることで破損部分が修復された

    という流れです。

    ---

    ■ まとめ

    今回のトラブルは非常にレアで、
    **Chrome の問題ではなく、Microsoft アカウント用の Windows プロファイル破損**
    という深い層の問題でした。

    同じ症状で困っている人は、以下を疑うと解決に近づきます。

    - ローカルアカウントでは正常
    - Microsoft アカウントに切り替えた瞬間だけ Chrome が壊れる
    - 別 PC では問題なし
    - 再インストールやプロファイル削除では直らない

    → **Microsoft アカウント用 NTUSER.DAT の破損を疑うべき**

    ---

    ■ おわりに

    今回の復旧は、一般的なトラブルシューティングでは辿り着けないレベルの内容でした。
    同じ症状で悩んでいる人の助けになれば幸いです。

     

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